【真要約】プロの「株」勉強法
プロローグ
勉強し続けた人だけが、投資のプロになれる。
そして正しい勉強法、つまり正しいリサーチとアプローチができた人だけがこの世界について把握し、未来を切り開くことができる勉強法。
この本を手に取っていただいたあなたをきっと熱心な勉強家でしょう。
もしそれが正しければ、この本はあなたにとって有意義な本になることを約束します。
なぜならこの本の主題である株式投資を勉強することで資産を増やせることはもちろん、世の中の仕組みを正確に理解し、最終的には資本主義社会を生き抜く上で大切なスキルを身につけることができるからです。
私の元職場でる証券会社では株式について多くのことを学びました。
その最たるは、多くの会社の有価証券報告書を見る機会に恵まれたことです。
有価証券報告書の情報から、企業の優劣や方向性を読み解き、将来性のある企業に投資することによって資産を大きく増やすことができるのです。
独立して立ち上げた「つばめ投資顧問」では長期投資を推奨しています。
短期間のうちに売買を繰り返すのではなく一度投資した企業はずっと追いかけることになります。
これを続けているといつの間にか、投資先の業種についてはかなり詳しくなります。
株式投資を行うことで自分ごととして業界のニュースを捉えられたからだと思います。
自分が投資している会社のことですから、まずいことがあれば一瞬で何十万 何百万円を損してしまうこともあります。
投資は自分の損得に関わることですから嫌でも詳しくなります。
これぞ最強の勉強法と言えるのではないでしょうか?
株式投資は学問と現実を結びつけその結果、投資成績という実利をもたらしてくれます。
勉強家であるあなたがこれをやらない手はありません
第1章 投資を勉強という観点から考えてみる
1-1 投資=ギャンブル若い人がそう思わない理由
「投資=ギャンブル」この図式はバブル崩壊以降多くの日本人の意識の根底に根付いていたお金に対する考え方です。
しかしバブル崩壊から30年が経ちその考え方も徐々に変わってきたと感じます。
私のお客様でも30から40代の若い人ほど投資に対して前向きな考えを持っている印象を受けます。
私の顧客は大きく分けて2種類の方がいます。
一方はこれまで短期投資を繰り返してきたけど、結果があまり振るわなかったので堅実の投資をしたいという方。
そしてもう一方は「ideco」や「NISA」 など、堅実な投資を実践した上で その先にある個別株投資を実践したいという方です。
これらの考え方の違いをもたらしている最大の要因がバブル崩壊を目の前で見てきたかどうかということ、インデックス投資の普及にあると考えます。
ここでいう インデックスとは日本のものではなく、米国や世界全体に投資するものです。
このインデックス投資の長期投資が個人の資産形成における王道とさで金融庁ですが大手を振って推奨している方法 になります
1-2 老後2000万円問題の本当の意味
2019年金融庁が公表した報告書に端を発した「老後2000万円問題」は人々に衝撃を与えました。
この不安に対処するにはどうしたらよいでしょうか?
その道は大きく二つあります 。
1つは働き続けることです。2000万円問題はそもそも退職して年金だけで生活していくことを前提とした資産です。
もう1つの解決策となり得るのが、投資ということです。
これは貯金で貯めるものではありません。
貯金が歩いて目的地に向かうようなものだとすれば投資は車に乗ることなのです。
もちろん車に乗る以上事故のリスクはなくなりませんが、しっかり運転することでそれを減らすことができます。
さらに言えば、投資を続ける限り一定のリターンが想定されます。
これを実感しやすいのが「配当」です。
配当は毎年持っている株に対して支払われるもので一般的な株式の配当利回りは2から3%程度あります。
2000万円の現金があったとして報告書の事例ではこれを取り崩し、30年後にはゼロになってしまう想定ですが、3%の配当があったとすれば毎年60万円入金されます。
1 ヶ月で 試算すると 5万円です。
「現代=長生き」の時代を快適に過ごすために投資知識を身につけることはまさに運転免許を取ることのように生きていく上で当たり前に必要となる能力なのです。
1-3 1億円あっても幸せになれない人々
私の元には金融資産を1億円、10億円持っている人でもなお相談にきます。
彼らが口を揃えて言うのはお金をどう扱ったら良いかわからないということです。
1億円もあるならあとはよほど贅沢しなければ気ままに生きていけるはずです。
ところが彼らは有り余るお金を少しでも減らすのをとても恐れているのです。
お金を持ちすぎていてどうしたら良いかわからない人も財布の紐をなかなか緩められない人も共通しているのは不安に苛まれているということです。
不安だから誰かに任せて安心したいと思っているし、いつまでもお金を使えないのです。
その不安の根源には日本人にとって長年の課題である投資リテラシーの欠如があるのではないかと思います
1-4 コロナパンデミックでインフレが来る
コロナパンデミックによって金融緩和と財政出動を行いました。すなわちお金を大量に発行したことを意味します。
この紙幣の大量発行は将来必ず大きな変化をもたらすことになるでしょう。
すなわちお金の価値が薄まることを意味します。
これがインフレーションです。
お金の価値が下がるということは持っている現金が価値を失ってしまうということです。
こんな時に資産を貯金だけで持っていたらあっという間に資産がなくなってしまいます。
つまり貯金という行動が最大の負け組になるのです。
そこで考えておくべきは投資です。
株や不動産は実態がある実物資産です。
これらは、インフレになればそれと肩を並べて、名目価格が上昇するものです。
これを持っておけばインフレから資産を守ることができます。
これまでデフレだったのに本当に急にインフレになるのか?その議論はつきません。
しかし歴史を見ればその可能性は決して低くはないでしょう。
これまで大切に蓄えたあなたの資産を守るためにも資産の一部を投資に振り分けることは、インフレで負け組にならないために不可欠な行動なのです。
1-5 投資の勉強しよう。でも始め方には要注意
投資を学び始めるための入り口によって、その後の進む道が全く変わってしまいます。
入り口が安定せず、良い本も合う合わないがある。これが日本に投資教育が普及しない原因の一つなのではないかと思います
1-6 投資本は濫読せよ。自分にあった方法を身につける術
儲けるために何をしたら良いか?
その1つの答えは成功者の真似をすることです。
実は私も世界最高の投資家と言われる ウォーレンバフェットの真似た投資を行っています。
私がバフェットの何を気に入っているかといえば、そのブレない姿勢です。
彼の手法は企業が持つ本質的な価値よりも安く取引されている企業を買うことです。
それ以外の目先の株価の動きにはまるで関心がないのです。
要するに自分が納得する手法を見つけ、あらゆる本を読みまくることが大切なのです。
この本も納得できる本の一冊になれば幸いです。
1-7 失敗しない投資はない。でも諦めなければ必ず成功する
自分にあってるかもしれない投資法を見つけたら、いよいよ実践です。
ここまで勉強しろと言ってきたことを覆すようですが、投資は実践しなければ全く身につきません。
なぜならいくら本に書いてある通りにやっても失敗することが必ずあるからです。
投資はその人が持つ知識や能力を総動員する総合格闘技です。
今、投資を始めたばかりの素人から、熟練のプロまでが同じテーブルで利益を奪い合います。
むしろ失敗してこそ本当のスタート地点だと思います。
失敗したらその理由を本気で考えれば自ずと答えが見えてきて、自分に足りない知識や洞察が見えてくるのです。
自分の失敗を振り返ってやっぱり基本的な知識が足りてないと思って初めて証券アナリストなどの勉強を始める人がいます。
そこまでやった人は自ずと成功するのです。
この諦めない心こそが投資の勉強を成果のあるものにするための秘訣と言えます
1-8 昇進も転職も投資を学ぶ副産物
投資分析ができればビジネスにも相当明るくなります。
投資分析で得た知識をさりげなく職場で披露できれば、あなたも上司から一目置かれる存在になれることは間違いありません。
なぜそこまで言えるかというと投資はあらゆる知識の総合だからです。
企業の財務分析はもちろん業界の現状や方向性、流行っている企業などを知る必要があります。
これを普段からこなしていればやっていない人と比べて知識の差は歴然としたものになります。
年を追うごとにその差は明確になります。
だからこそ若い人ほどすぐに投資に取り組んで欲しいのです。
もし今のままで良いかと悩んでいる人がいたら、そこから脱却するひとつの手段として投資を考えてみてください。
それがハマればきっと人生を変えられるはずです
1-9 アインシュタインが人類最大の発明と称賛した複利の力
あなたは20世紀最高の天才と言われるアインシュタインが人類最大の発明と呼んだものが何かをご存知でしょうか?
それは彼の提唱した「相対性理論」でもニュートンが発見した「万有引力の法則」でもありません。
金融用語における複利なのです。
この複利の力を知っていればあなたも今すぐ投資を始めた方が良い理由がわかるはずです。
毎年5%の利息を再投資し続けたら15年で約2倍、30年で約4倍になります。
最初はたった5%と考えてしまいますが、これを再投資し時間をかければ確実に増えていくのです。
これこそアインシュタインが絶賛した複利の力なのです
第2章 証券口座はどこで開き 何を選択するのか
2-1 今すぐ証券口座を開くべき理由
投資を始めるにあたって必ずやらなければならないことがあります。
それは証券口座を開くことです。
これがなければ何も始まりません。
厳密に言えば、銀行でも投資を行うことができます。
個別の株式を買うことはできませんが、投資信託は購入できるので、付き合いがある銀行に勧められて、投資をやった気になっている人は少なくないかもしれません。
しかし 銀行で買える商品には限りがあるし、手数料も必ずしも安くないことからあまりお勧めできません。
面倒だからと言って、銀行口座にしてしまうのではなく必ず証券口座を開くようにしてください。
開くだけならお金は一切かかりません。
この手間を惜しむようなら投資は向いていません。
まだ証券口座を開いてない人は今すぐ口座を開設するようにしてください。
2-2 対面型 証券会社の落とし穴
証券会社といえば野村證券や大和証券など大手の証券会社が最初に思い浮かぶ人が多いかもしれません。
しかし結論から言えばこれらの証券会社を選ぶ必要は全くありません。
野村、大和は対面型と呼ばれ基本的に人を介在して取引を行います。
そのため、手数料はどうしても割高になります。
手数料の高い投資信託や仕組み債を頻繁に売買させて手数料を稼ぐ回転売買が幅を利かせるようになりました。
これは証券会社だけに限りません。
営業員が進めてくるほとんどの金融商品には裏があると考えていた方がいいでしょう。
ここに引っかからないことが投資を始める上での第一歩と言えます。
2-3 ネット証券は大丈夫か
もちろん対面型証券会社にも良い部分があります。
それは様々な情報を持ってきてくれることです。
さらに大手証券会社はIPO(新規公開株)の配分が多いというメリットがあります。
ただし主たる取引口座はネット証券にしておいた方が良いでしょう。
なぜなら大手証券会社とは手数料が全く異なるからです。
同じ商品を買うのにネット証券を使わない理由はありません。
今後は売買手数料は無料かへ向かうでしょう。
そして何より営業が来ないことが、大きなメリットとなります。
あなたはあなたの判断で投資を行うことができるのです。
これが後々大きな違いとなってきます。
2-4 決定版 おすすめの証券会社はここだ
大手ネット証券の中でも、私は以下の3つの証券会社をおすすめします。
- SBI 証券
- 楽天証券
- マネックス証券会社
いずれも手数料が最安水準で取り扱い銘柄も豊富です。
常に お互いを見ながら競争を続けていますから、他も追従するという状況です。
従って これら3つから選べばまず間違いないということになります。
次に口座を開く時にまず迷うのが一般口座と特定口座です。
結論から言えば税金に詳しくない人ほど特定口座にしておくことをおすすめします。
また特定口座でも源泉徴収ありと源泉徴収なしを選ぶことができるのですが、源泉徴収ありとしておきましょう。
一般口座は株の損得計算を自分で行い確定申告しなければなりません。
これは大変面倒ですし間違いも多くなります。
2-5 NISAか積立NISAか
仕様変更のため省略します
2-6 株式はいくらから 取引できる
現在東京証券取引所に上場する全ての銘柄の単元株数は100株となっています。
すなわち株価が5000円の銘柄なら最低取引金額は5000円×100株=50万円から取引が可能ということです。
従って多くの銘柄の取引可能金額は数十万円ということになります。
しかし現在、証券会社はもっと小さな金額から取引できる施策を行っています。
例えば多くのネット証券では「ミニ株」などと呼ばれる単元未満株を取引できる制度を設けています。
SBI 証券なら東証に上場する全ての銘柄を1株から取引することはできます。
つまり5000円の銘柄なら1株の5000円から売買が可能なのです。
2-7 指値注文となりゆき 注文 どっちが良いか
いざ口座を開きました。
しかし早速株を買おうと思うと、いきなりつまずくのが「指値」と「成行」の話です。
株を買う時はこのどちらにするかを決めなければなりません。
株価は常に動いていますから定価というものがないのです。
定価がない中で指値はいくらで買うか。もしくはいくらで売るかを決めるものになります。
一方成行はいつ買うかもしくはいつ売るかを決めるものです。
どちらが良いかという点に関しては人によって好みが異なります。
ただ、より慎重な人は指値を利用し、せっかちな人は成行を利用する傾向があります。
特に、デイトレーダーなどはその瞬間の取引が必要になりますので成行を行うことが多いようです。
ちなみに私は「指値注文」しか使いません。
というのも私が非常に慎重な投資家であると同時に、デイトレーダーとは真逆の長期投資家だからです。
私が行っているのは「企業の価値」をベースにした取引です。
従って日々の株価の動きはノイズに過ぎないと考えています。
2-8 幸せの投資には外せないiDeCo口座も確実に開こう
証券口座を開いたら合わせて検討していただきたいのがiDeCoです。
確定拠出年金とは、自分の意志で給与の一部を積み立て、老後の年金として投資信託等で運用するものです。
これが投資の入り口になる人も少なくないでしょう。
iDeCoのメリットは何と言っても、税制がかなり優遇されることです。
なぜならこれらの拠出金は所得控除することができ、年末調整時に申告することにより税金が還付されます。
それは案外馬鹿にできないのです。
具体的には毎月2.3万円を拠出し、これを年率8.7%で運用した場合、30年後には拠出金額828万円に対し、資産額は3867万円になります。
これだけあれば安心感がかなり高まることは間違いないでしょう。
第3章 投資しながら 勉強法を改善していく
3-1 初めに積立投資を行うべき理由
投資でお金を増やすことは大切ですがゴールを決めなければ路頭に迷い続けることになりますし、ただ増やそうと思ったら、過剰なリスクを取ってしまいがちで臨んだ結果を得ることはできません。
何のための投資かということを考えると、私が多くの皆さんにおすすめできるのが幸せになるための投資です。
人が幸せになるためにはまず安心を確保しその上で自分の選択で自分の好きなことをやる。
これこそが幸せへの道だと考えています。
これを実践したいと思うなら最初に行うべきは、積立投資です。
積立投資とは毎月一定の金額を特定の投資信託に投資し続けることを言います。
これによってあなたは人生における経済的な基盤を確保することができます。
投資積立投資のメリットは3つあります。
1つ目のメリットは資産分散効果です。
積立投資で投資すべき投資信託はいわゆるインデックスと呼ばれるものです。
ここで言うインデックスとは例えば日経平均株価など日本だけの株式に限ったものではなく、世界全体の株やその他の資産に投資するものを言います。
2つ目のメリットはドルコスト平均法と呼ばれる時間分散効果です。
世界の株式市場は長期にわたって成長を続けているとはいえ、やはり割高な時と割安な時が存在します。
例えば、バブルのような割高な時に投資してしまったらその後何十年もプラスにならないようなことになってしまいかねないのです。
一方の積立投資は毎月投資を行うので確かに高い時にも投資をすることになるのですが、そこで一気に投資をしてしまわないで割高なタイミングだけで買うことを避けられるのです。
しかも 同じ金額だけ投資するので割安な時にはよりたくさんのソースに投資することになります。
3つ目のメリットはほったらかしにできるということです。
積立投資は一度設定したらその設定をそのままずっと続けることになります。
すなわち株価や経済状況の変化によっていちいち手を入れる必要がないということです。
投資は時間をかければかけるほど、複利効果によって大きく膨れ上がる傾向があります。
つまりこの投資積立投資を早く始めるほど、放っておくだけで資産が大きく増えるのです。
3-2 iDeCoは積立投資に最適の制度
証券口座の開設と同時にiDeCoの開設もおすすめしたことを覚えているでしょうか?
実はこのiDeCoこそが積立投資の本丸になるのです。
iDeCoを使えば拠出した金額が全て所得控除となり、年末調整で所得税や住民税が戻ってくることになります。
そしてこの拠出方法こそが積立投資そのものなのです。
3-3 積立投資におすすめの投資信託
ここまで書いたところで結局どの商品を買ったらいいんだと思われていることでしょう。
ポイントは全世界型の投資信託で手数料ができる限り低いことです。
全世界型のインデックスなど内容はほとんど変わりませんから後は手数料だけの世界です。
ここでは代表的ないくつかの商品をあげることにします。
- SBI全世界株式インデックスファンド(愛称:雪だるま)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- ニッセイ全世界株式ファンド(GDP型)
- 楽天全世界株式インデックスファンド
3-4 積立投資のコツと 限界
インデックス投資のリターンというのは非常に限られた範囲にとどまり、結果は平凡なものになることは間違いありません。
私の知る限りもインデックス投資でお金持ちになったという人は見たことがありません。
これはリスクリターンの関係で儲からないということにとどまらず、そこに熱意が続かないからだと思います。
投資で大きく儲けてる人はほぼ間違いなく投資に対する熱量を持っています。
インデックス投資はその熱量を注ぐ場所がないのです。
そもそも大きく儲かる可能性のないインデックス投資に、たくさん資金を投じるためには、元手をたくさん持っていなければなりません。
インデックスの問題点は完全に思考停止に陥ってしまうことです
3-5 スポット 投資はお金持ちへの第一歩
もちろん世界の株式市場全体が伸び続けるという前提が崩れる可能性は低いと考えます。
一方で前節にもあげたような理由から、これで大金持ちは成り立たないということも事実です。
堅実な投資をやることは間違いありませんが夢がないのです。
逆に言えばそれなりにリスクを負うことを考えるからこそ、人生の老後資金問題を解決するために、まずは積立投資という土台が必須になるともいえるのです。
対してスポット投資では自らの頭で投資数、対象、投資購入タイミングそして売却するタイミングを選んで行わなければなりません。
特に大きな違いを生むのが投資期間に対する考え方です。
投資期間は大きく分けて短期、中期、長期とあります。
これらの投資は全く同じものを見ているようで実は全く違う部分を見ているのです。
端的に言えば短期になればなるほどチャートだったり市場参加者の心理を読んだりすることになります。
それに対して長期の投資になればなるほど、企業の業績等本質的な価値(ファンダメンタルズ)に焦点を置くことになります
3-6 短期投資 中期投資で起きること
短期投資とは、明確な理由がないまま株価は毎日アップダウンを繰り返します。
そこには相場全体の流れやその企業に対する投資家の微妙な心理の変化が影響してきます。
一方で学術的には短期の株価の動きはランダムウォークと呼ばれます。
これはすなわちそこに明確な傾向があるわけではなく、乱数表で決めているのと大きな違いはないということです。
実際にランダムに数値を発生させたチャートが本物の株価推移と同じようになることも指摘されています。
ここで確かにいることは短期投資は常に市場に張りついていなければならないということです。
短期的な株価の動きは多少の傾向があるにしても基本的にはランダムですから、うかうかしていると思いがけない損失をかぶってしまう可能性があります。
この事実を考えると短期投資は仕事を持っている人にはあまり向かない投資法と言えるかもしれません。
3-6 日経平均を予想しても勝てない理由
株式投資というと日経平均の上げ下げを予想するものだと思っている方も少なくありません。
しかしそれをしたところでうまくいく可能性は低いでしょう。
なぜなら日経平均等のインデックスの動きを予想することは個別株の動きを予想することよりもはるかに難しいからです。
個別株だとその企業の業績や将来の姿や他の投資家がどう考えているかなど限定した情報の中から想定することができます。
それに対して日経平均株価 というのは世界中のあらゆる経済事象によって大きく動かされます。
したがって短期的な動きはおろか、長期的な動きですら予想が難しいのです。
もちろん日経平均の動きも個別の株式に影響を与えることは間違いなく、私もよくお客さんから日経平均の見通しを聞かれるのですがそれは予想できないという点においてほとんど意味をなさないことだと思っています。
読者の皆さんには日経平均の予想を軸に投資を行わないことをお勧めいたします。
3-8 信用取引にだけは手を出すな
本格的な投資分析に入る前にこれだけは確実に伝えておきたいことがあります。
それは信用取引には初心者は決して手を出してはならないということです。
信用取引とは自分が持っている資金の数倍の金額を取引できる制度のことです。
自己資金を担保に残りの資金を借入することでいわゆる「レバレッジ」を聞かせた取引となります。
つまり「借金」です。
信用取引で恐ろしいのが追証という制度です。
例えば自己資金の2倍の金額を取引していてその銘柄が25%下落すると追証が発生します。
すなわち追加で自己資金を担保に入れなければならないのです。
この仕組みを分かっていればそうになる前に損失を確定させて撤退した方が身のためだとわかるのですが、初心者ほどそれを分かっていてもできません。
むしろ一度に儲けようと考えた負い目から家族にも隠してしまいがちでこうなると負の連鎖に陥ってしまいます。
欲に目をくらませても良いことはありません。
信用取引ってどうなの?と人に聞くうちは決して手を出さない方が身のためでしょう。
第4章 個別株に挑戦してみよう
4-1 よく知っている企業から買おう
この章では長期投資を前提にどのようにして個別株を買ったら良いかということを解説します。
前章で解説したスポット投資の一環となります。
長期投資ということになると私たちが見るべきはその企業の業績や成長するかどうかです。
少なくとも利益を出す力のない企業に価値はありませんし、逆に利益を伸ばし続ける企業だったら長期的に株価は上昇を続けます。
長期投資とはこのように企業の成長を見守ることから始まるのです。
あなたの身近にある企業なら普段の生活の中でそこはどのようなビジネスを行っているかなとか最低限のことは理解できると思います。
もっと言えばいつのまにかあなたの身近にあるということですから、それだけ顧客を増やし業績を伸ばしている可能性も高いのです。
身近にある企業の株を買っていれば何もせずとも気づいたら何倍にも膨らんでいたなんてことはざらにあります。
ただしこのような株を買って持ち続けるためにはやはりその会社に対する愛着が必要です。
長期投資は早く手放してしまったら大きな利益を得ることはできないのです。
まずはあなたの周りを見渡して自分が好きだと思える企業を探し出してみてください。
4-2 何よりも有価証券報告書を読もう
その企業の特徴をよく理解し株価水準とも絡めて考えることがうまくいく投資を繰り返す秘訣になります。
企業を理解するために、情報源としては四季報や、決算短信などがよく挙げられますが、私はもっぱら有価証券報告書を読むようにしています。
企業のあらゆる情報は有価証券報告書に集約されているのです。
これは有価証券報告書の法的な位置付けを考えるとよく理解できます。
有価証券報告書とは金融商品取引法に定められた全ての上場企業に提出が義務付けられている書類です。
私は年間に何十何百という会社の有価証券報告書を読みますが、読み慣れてくると1社30分もあればその会社のことは理解できるようになります。
何がどこに書かれているかということはフォーマットで決められているので文字がたくさんあるように見えてもポイントさえ抑えればさほど時間はかからないのです。
一見遠回りに見えるやり方ですが、一度マスターしてしまえば怖いものはありません。
有価証券報告書のメリット
- 全ての上場企業のものが無料で読める
- 会社に関するあらゆる情報がまとめられている
- 法的拘束力があり中立性が確保されている
- フォーマットが決まっているので慣れると読みやすい
- 良い会社は経営者の思いがにじみ出る
4-3 有価証券報告書の読み方
有価証券報告書は以下の項目で構成されます
- 企業の状況
- 事業の状況
- 設備の状況
- 提出会社の状況
- 経理の状況
- 提出会社の株式事務の概要
- 提出会社の参考情報
このうち 私たちが主に読むべきものは1、2、4、5 です。
表紙をめくると 直近5期分の業績推移表が現れます。
実は必要な情報の半分はここにあると言っても過言ではありません。
ここで見るのは何よりも業績が伸びているかということです。
売上高や経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の推移を見れば伸びているかどうかは一目瞭然です。
ここで明らかな特殊要因もなく売上、利益ともに右肩下がりの企業はそもそも長期投資の対象にはなりません。
5年間ダメダメなのに何も手を打たないということはこれからも、伸びる可能性は低いからです。
次に見るのは自己資本比率ですがこれは明確に何パーセント以上なら良いというものではありません。
極端に低く下落傾向でなければ問題ないと考えて良いでしょう。
次に重要なのがキャッシュフローです。
キャッシュフローは営業活動、投資活動、財務活動に分けられます。
理想的なのは、営業活動から投資活動を引いたフリーキャッシュフローがプラスを続けていることです。
要するにこれは時間の経過とともに金庫のお金が増えているということですから、配当も増えやすく今後の成長に期待できます。
ただしフリーキャッシュフローがマイナスだから一概に悪いということでもありません。
投資活動が大きいということは将来に向けた投資を行っているわけですから、それがいつか花開く可能性があります。
成長中の企業だとこのようなパターンが多いのです。逆に避けた方が良いのが営業活動がマイナスの企業です。
このような企業は事業を続けるほどお金がなくなるということですからまさに自転車操業となっています。
この企業の概況だけでもかなりの情報を得ることができました。
慣れてくると当初は全く知らなかった会社でも有価証券報告書を読むだけでこんな企業かなとイメージを作ることができるようになります。
4-4 通しで使える便利な情報源
マネックス証券 銘柄スカウター
マネックス証券に口座を開設すると無料で「銘柄スカウター」を利用することができます。
ここで銘柄を検索すると、企業概要や過去10年分の業績。スイートが一目で確認できるようになっています。
簡単に言えば、有価証券報告書をよりコンパクトかつスマートにまとめたものです。
企業のことを知りたいと思ったらまずここで検索すれば間違いはありません。
1つの銘柄を調べるだけではありません。類似企業を横並びで比較したり、過去10年の業績に遡ったスクリーニングを行うことができます
これによって成長を続けている企業等を一目で確認することができるのです。
まさに長期投資にうってつけのツールということができます
バフェットコード
有価証券報告書が一時情報源ならやはりそれを直接見るのが一番間違いありません。
しかしいちいちダウンロードして文字を読み解かなければいけないことや、複数の会社を横断的に見ることが難しいという弱点があります。
その弱点を克服してくれるのが「バフェットコード」です。
本データは有価証券報告書から取得している一方、それをグラフにして視覚的に捉えやすくしています。
銘柄スカウターからは有価証券報告書を直接見ることはできませんでしたが、バフェットコードでは有価証券報告書の内容に直接リンクしてくれるので、情報源にもすぐ当たることができます。
株探
個人投資家の間で定番となっているのがこの「株探」です。
特徴はとにかく情報が早いことです。
決算や相場関連のニュースがあればすぐにその銘柄のニュース一覧に表示されます。
例えば株価が大きく動いた時にどんなニーズが出たのかを確認したければ、株探のその銘柄のページに飛べば良いのです。
きっと欲しかった情報が見つけられるでしょう
会社四季報
会社四季報は昔ながらの株式投資家にとっては必需品ともいえるものです。
しかし近年は上記のようなツールの登場でその価値は少し落ち着いてきたように思います。
一方で私も未だに四季報を手放すことができません。
一冊に国内上場企業約4000銘柄の情報が全てまとめられ、簡潔な記者コメントも書かれています。
ちょっと確認したいという時にはうってつけの資料ですし、何よりパラパラめくりながら多くの企業情報に目を通すことができるのは他にはない強みと言えます。
四季報は年に4回、その名の通り春夏秋冬号が出ますが、全てを買う必要は必ずしもありません。
一番重要なのは夏号です。日本の多くの企業の決算日は3月でその開示が行われるのが4月から5月にかけてです。
これらの最新情報が全て掲載されるのが7月に発行される夏号なのです。
全部買うのが大変という人は1年に1冊 夏号だけを買うのがおすすめです
業界地図
四季報と同じように年に1回必ず購入するのが「業界地図」です。
企業分析する上で大切なのが、市場やライバルの動向を見極めることです。
しかし、有価証券報告書を見ただけではどこがライバルなのかは書かれていません。
4-5 押さえておきたい基本用語
ここでは株式投資する上で必須と言える基本的な専門用語を解説します。
是非手元において辞書代わりに使ってください。
- PER(株価収益率)・・・株価が純利益の何倍になるかを示す数字で低いほど割安とされる。平均は15倍程度。
- PBR(株価純資産倍率)・・・会計上の純資産に対して株価が何倍かを示す数字。一般的に1倍を下回ると安いとされている。
- 配当利回り・・・投資金額に対してどれだけの配当がもらえるかを示す数字。平均は2%前後配当目的とする投資では重要な指標。 ROE(自己資本利益率)・・・資本をいかに有効に利用しているかを示す指標。高いほど投下した資本を効率的に活用できていることを示す。平均は8%前後でこれを上回ると効率的な経営をしているとして評価が高まりやすい。
- 営業活動によるキャッシュフロー・・・営業活動による現金の出入りを示す。ここがマイナスの場合は注意が必要
- 投資活動によるキャッシュフロー・・・工場や機械への投資、企業買収などによって使用した現金の流れを示す。一般的にマイナスになることが多く積極的な投資で成長を目指す企業ほどマイナスの数値が大きい。
- 財務活動によるキャッシュフロー・・・借入金や配当の支払い。自己株式取得に利用した現金の流れを示す
- フリーキャッシュフロー・・・営業活動によるキャッシュフローを投資活動におけるキャッシュフローで引く。この数値がプラスであるほど 保有する現金が増えていき株主にとっては望ましい状況となる。
- 自己資本比率・・・企業の財務的な安定性を示す指標。上場企業の平均は50%前後。高いほど安心だが資本を有効に活用できていない可能性もある。
4-6 長期投資で買うべき企業のポイント
ここまで企業の分析方法はある程度お分かりいただけたでしょうか?
しかしながらこれだけではどんな企業を買えばいいのか分かりません。
それぞれの指標がどのような状態なら買いなのかよく整理する必要があります。
ただ絶対的な正解がない中でも以下のようなチェックポイントをクリアした企業は長期的に業績を伸ばし、それに従って株価も伸びる可能性が高いものです。
業績が伸びていること
長期投資は原則として企業の成長にかける投資です。
従って業績が伸びる見込みのない企業に投資しても時間を無駄にする可能性があります。
業績の方向性を探るために最も有効なのが、過去数年の業績推移です。
少なくともここ数年ずっと右肩下がりになっている企業が急に大きく伸びることは容易ではありません。
戦略の転換などにより復活を遂げるケースもあるのですが、初心者がその兆候を見極めるのは至難の技です。
成長を確認する上で最も大切なのは、純利益の推移です。
いくら売上高が伸びていても利益率が下がり続けるのは成長ではなく単なる肥大化の可能性があります。
成長意欲があること
いくら過去の業績が良くてもそこからさらに成長する意欲がなければ成長を続けることはできません。
特にIPO直後の会社ではこの傾向が強く見られます。
IPOをするためには業績を伸ばさなければなりませんし、社内体制の準備など大変な手間がかかります。
株で多額の資産を手にした幹部社員も退職し、上場前の勢いが全く続かないケースを何度となく見てきました。
これがいわゆる「上場ゴール」と呼ばれる状態です。
IPO銘柄が全て悪いというわけではありませんが、成長を続けるためには経営者の意欲を見極める必要があります。
そのために有効なのが経営計画です。
最近では経営者自らのプレゼンテーションを画面で見ることもたやすくなってきました。
これらを総合的に見て成長のための戦略とその意欲を推し量ることが企業の将来を見極めるためには役立ちます。
ビジネスの強みがあること
成長を続けていて経営者に意欲があっても、時に気合と根性で業績を無理やり伸ばしている企業も散見されます。
このような企業は厳しい営業ノルマをおかしていたり、一時的なブームに乗って舞い上がっていたりする場合があります。
パフェットが保有する中で代表的な銘柄に「コカコーラ」があります。
皆さんご存知の通り世界最大のソフトドリンクメーカーです。
コカコーラは今や世界中でビジネスを行っていて誰もが一度は口にしたことがあるでしょう。
今更これに対抗して新たなコーラを開発したとしてもほとんどの人からは見向きもされないと思われます。
それほどコカコーラは堀に守られている企業であり、株価も長期にわたって伸びていることが分かります。
あなたが買うべき企業を探す時も、「この企業のビジネスには堀があるか」をよく考えるようにしてください。
きちんとした堀を持つ企業なら少しの変化にはびくともせず成長を続けることができるでしょう。
財務的に無理がないこと
日本では無借金経営、自己資本比率80%など、財務の安定性を重視する企業が多く見られますが、それだけでは必ずしも成長につながりません。
このような企業の多くは守りにばかり入ってしまい成長意欲がないとも言えます。
企業が成長を目指すなら時に借り入れを駆使してでも業績を伸ばすことを考えて欲しいもので、借入を効率よく活用して成長する企業は「ROE」が高く、株主にとってもありがたい企業といえます。
財務的な危険性を見極めることは決して簡単ではありませんが、初心者は以下のような項目をチェックすると良いでしょう。
- 営業キャッシュフローがマイナスではないか?
- 借入金が売り上げの規模に対して増え続けていないか?
- のれん(企業を買収した時に生じるもの)が自己資本より大きくないか?
大切なのがおかしいと思った企業は避けることです。
やばそうな企業に投資しなくても他に投資できる企業は5万とあるのです。
割高すぎないこと
精一杯 企業分析してやっとのことで良い銘柄を見つけたとしても、最後にもう一度我に帰って注目してほしいポイントがあります。
それがPER などのバリエーションです。
日本を代表するIT銘柄 といえば当時もソフトバンクでしたが、ピーク時の同社のPERはなんと1000倍あったのです。
いくら成長すると言っても平均が15倍とされる中であまりに高い数字と言わざるを得ません。
初心者はPER50倍を超えるような銘柄には手を出さないことをおすすめします
4-7 買ってはいけない銘柄
簡単なのは買わない銘柄を決めることです。
これを決めてしまえば、およそ8割の企業は買うべき選択肢から排除することができます。
簡単に言えば、今までの裏返しで以下のような銘柄ということになります。
- 業績が伸びていない
- 成長意欲がない
- これといった強みがない
- 財務的に厳しい
- 株価が割高すぎる
明らかにこれらに該当する銘柄は避けるだけでも 長期的な勝率はぐっと上がることになるでしょう。
一番いけないのは誰かがいいと言っているからという理由で買うことです。
誰かが叫んだ銘柄に目をつむって投資し、さらに株価を引き上げやがて株価の崩壊に巻き込まれる投資家を「イナゴ投資家」といい、初心者が失敗する代表的な例でもあります。
4-8 保有銘柄を増やし減らせ
長期投資家が損切りを行うのは必ずしも株価が下がった時ではなく、成長ストーリーが崩れた時だと思ってください。
その時点での投資損益は関係ないのです。
ストーリー を意識することが長期投資で求められることです。
それをチェックするために毎年1回発行される有価証券報告書は大きな力を発揮するでしょう
第5章 実践 バリュー株投資
5-1 500円で売られている1000円札を買う
長期投資では基本的に時間の経過に伴って株価が上昇することを期待します。
従ってその株を買うなら1円でも安い時に買った方がいいことは間違いありません。
安く買うことによって上昇した時にはより大きなリターンが期待できます。
その基準となるのが「価値」という考え方です。
企業にはその業績や財務状況から導き出される、あるべき価値というものが存在します。
この価値よりも安い株価で取引される株を買うのがウォーレンバフェットのやり方であり、すなわち「バリュー株投資」の考え方なのです。
具体的に言うならば、本来1000円の価値があるものを500円という割安感で買う方法に他ならないのです
5-2 価値を測る PER の正しい使い方
価値とは一体何なのでしょうか
これを示すものが前章も説明した「PER」などのバリュエーションと呼ばれる指標です。
例えば「PER」について言えば一般的に15倍程度が平均値とされます。
すなわち株価が利益の15年分になっているということです。
企業の本質的な価値を見極めることがまず私たちに求められることです。
価値を見積もると現在の株価が割安なのかということを改めて確認することができます。
5-3 買い時は年に3回
いつ買えばいいかという永遠の課題に対して、私が提案するのはずばり下がった時に買う方法です。
株価の波を見てみるとおおよそ年に2、3回は大きな下落がやってきます。
その時に目をつけた企業を買っていけば買ってから大きく値下がりする可能性を減らすことができます。
この年に3回というタイミングは多くの場合、テレビのトップニュースなどで株価の暴落は伝えられた時になります。
このタイミングは訪れるまでに私たちは買うべき企業を見つけてその瞬間にせっせと買い増せばいいのです。
5-4 忙しいあなたに最適な 指値注文
私が提案するのが指値による取引です。
例えば、現在の株価より10%程度低い価格でお使いの証券会社で指定できる最大の期間を取って、指値注文を行っておきます。
SBI証券ならば15営業日先まで指値を続けることが可能です 。
そうすることによって株価が下がってその指値のところまで来ると自動的に約定されます。
約定されるまでの間は全く相場を見る必要がないのです。
これなら他に仕事がある方にとっても時間や精神的な患わしさがから解放され少しでも安い価格で買うことができます。
5-5 資金管理のコツとギャンブルの必勝法
指値が約定したらそれで終わりではありません。
むしろそこからがスタートです。
なぜなら株価は一度大きく下がりだすとその後も継続的に下がる傾向があるからです。
その作業を呆然と眺めているのではなく、さらに安い価格で買いますことができれば平均取得単価を下げた上で、よりたくさんの株数を保有することができます。
これぞまさにドルコスト平均法の応用です。
株価が下がるほどより高い購入ウェイトをかけることによって、長期では最大限のリターンを得ることが可能になります。
この際に重要なのは資金管理です。
最初にの下落であまりたくさん買いすぎてしまうと、そこからさらに下がった時にはもう買い増すお金が残っていないということになります。
そうなるとせっかく安く買えたはずのチャンスに遭遇しても手が出せないということになりますから、私たちは常に追加で買えるような準備をしておかなければならないのです。
5-6 コロナショックは買い時
コロナショックがそうであったように人々が恐怖を抱き株を割れ先にと売り急ぐ時こそ私たちのような長期投資家にとっては絶好の買い時となります。
ウォーレンバフェットも人々が恐怖を抱いている時こそが買い時だと発言し、それを実行に移しているのです。
株価がどん底にある時に有料な成長株を安くたくさん仕込むことによって、あなたの資産は将来大きく増えることになるでしょう。
コロナショックはそれをわずか1年の間に証明することにもなったのです。
目先の株価がどう動くかということは誰にも分かりませんが、成長する企業を買っていれば株価はやがてついてきます。
だから私は良い株を安く買えと 何度も何度も口を酸っぱくしていっているのです。
これぞまさに「バリュー株投資」そして長期投資における必勝法です。
5-7 買った株はいつ上がるのか
安く買った企業の株価はどのように上昇していくのでしょうか?
1つ言えるのは業績の成長に従って上昇するということです。
株価は、長期間で見れば業績の水準に収束していくものです。
業績の成長によって株価が伸びるのはもちろんですが、もう1つの上昇する要因が投資家による評価の向上です。
これまであまり評価されていなかった企業が例えば有望な新商品を発売したことによって大きく評価が向上する場合があります。
この場合仮に業績がそんなに変わらなかったとしても、「PER」 が10倍から20倍になることによって、株価が2倍になることがあるのです。
さらにもう一つ株価上昇パターンとしては「M&A」があります。
これはあなたが企業経営者になったつもりで考えてみるとよくわかります。
とても良い企業が割安な価格で株式市場に放置されていたとしましょう。
その企業が行う事業に進出したい。
あるいは同業でビジネスを拡大させたいと考えていたら、企業を買うことによって手っ取り早く 事業を拡大できます。
それを手頃な価格で買えるとしたらこれを買わない手はありません。
企業は買収を行う際は足元の価格から30%程度のプレミアムを支払うのが一般的です。
つまり自分が持っている株が買収されたその瞬間に30%の利益が確定するのです。
5-8 売ることは考えない方がうまくいく
買うタイミング 以上に難しいのが売るタイミングです。
この迷いに対して1つ答えを出すならば可能な限り売らないという選択肢を提案します。
なぜならあなたが本当に良い企業に投資をしているなら、その企業が良い企業であり続ける限り、業績の成長によって株価も伸び続ける可能性が高いからです。
そもそも投資とは企業の成長に掛けるものであり、目先の株価変動によって利益を得ようとするのはギャンブルに過ぎません。
株価変動ばかりを意識していると腰を据えた長期投資を行うのは難しくなってしまいます。
ある運用会社が行った調査では、個人投資家のうちパフォーマンスが良かった人の属性を調べるとなんと一番良かったのが、すでに死んでいる人すなわち全く売買をしなかった人だというのです。
そしてその次に成績が良かったのが株を持っていることを忘れていた人だったと言います。
上記のように下手な売買は投資のパフォーマンスを下げる効果結果になってしまいます。
タイミングを読むのが難し 以上、下手に売買せず持ち続けるというのが個人投資家にとって最も賢明な選択なのかもしれません
5-9 売らなければならないパターン
それでも売らなければならない時もやってきます。
そのようなタイミングにはおよそ3つの場合があります。
- 必要以上に割高になった時
- 自分の判断が間違っていた時
- 別の銘柄に入れ替える時
必要以上に割高になった時というのは、想定される成長を大きく超えて株価だけが上昇した時です。
例えば「PERが100倍」になってしまったらそれを正当化できる利益になるまでは、どんなに業績が好調に推移してもかなり時間かかります。
すなわち安全域がなくなってしまいますから、利益確定させることが望ましい。と言えるのです。
もう1つは自分の判断が誤っていた時です。
もしあなたが間違っていなかったとしても外部環境の変化によってその企業の成長が難しくなる場合もあります。
入れ替えという判断はそこまで重要ではないかもしれません。
下手に売らずに持ち続けるという判断は決して間違ってはいないからです。
私の場合 保有数銘柄は10銘柄前後に絞りより良い銘柄が見つかった時にはどれが自分の中で今一つかを考え、順次入れ替えを行うようにしています。
あとは、株価の動きに関係なくお金が必要な時に売って現金化すれば良いのです。
お金を増やすことも大切ですが、お金は使わないとその価値を発揮できません。
5-10 バリュー株投資で最も大切なこと
バリュー株投資に最も大切なことは何かと聞かれれば私は忍耐と答えます。
買いに関しても下手に株価が水準が高いところで慌てて買わないことが大切になりますし、一方で保有する銘柄が下がった時には慌てて売らずじっと我慢してその企業の将来性を見つめることが必要になります。
長期投資でうまくいくために大切なのは上がった、下がったの勝率ではありません。
むしろ大きく上がる少数の銘柄をどれだけ伸ばせるかということが最終的な資産価値額に大きく影響します。
バリュー株投資とは、なるべく安く買うことでリスクを避けそしてできる限り、持ち続けることによってリスクを取りその対価として資産を増やすのものです。
この考え方を身につければあなたも長い時間の中で、必ず資産を増やすことができるでしょう
第6章 投資の神様 ウォーレンバフェット に学ぼう
6-1 長期投資の神髄
この章ではこれまでたびたび取り上げている「ウォーレンバフェット」について話したいと思います。
私がバフェットを手本としているのも、世界最高の投資家である彼の手法を学ぶのが最も近道だと考えたからである。
これまで私が大学や証券会社で学んできた「企業価値」の考え方を最も忠実に実行していると感じるからです。
その方法こそは企業の価値よりも安い価格で買うというバリュー株投資に他なりません。
彼の投資期間は徹底した長期です。
遠い先を見通すことで目先の株価変動に一喜一憂する必要がなくなるばかりでなく、結果的に複利効果によりやがては大きく資産を増やせることを身をもって示しているのです。
バフェットが莫大な財産を築けたのは、単に運が良かったわけではなく彼が徹底してルールを守ったからです。
第1章の最後にも書きましたが重要なことですので繰り返しお伝えします。
- 絶対にお金を失わないこと
- 絶対に1を忘れないこと
彼の投資姿勢は、個人資産家にも必ず役に立ちます。
実際に彼が資産を大きくしここまで有名になったのは60歳を超えてからのことです。
長期投資の原則に従えば投資に長い時間をかければかけるほど、資産は大きく育ちます。
是非バフェットの投資手法や考え方を学び、あなたの人生に活かしてみてください
6-2 ウォーレンバフェットの投資遍歴
ここは割愛します。是非本書でお楽しみください。
6-3 あなたもバフェットになれる!個人投資家がお金持ちになる方法
バフェットの特徴として挙げられるのがものすごく倹約家であるということです。
この倹約精神は大金持ちになった今でも残っていて、彼は未だに若い時に買ったオマハの普通の家に住みコーラを飲みながらハンバーガーを食べる生活を送っています。
贅沢しようと思ったらその欲望にはキリがありません。
お金持ちと言われる人はやがて過度に贅沢な暮らしを行ったり、リスクを取り過ぎたりして破綻してしまうことが珍しくありません。
しかしバフェットの姿勢からは、脇目も降らずひたすら愚直に物事に取り組むことこそが安定的に資産を増やし続ける方法だということが学べます。
これまで説明した通りバフェットの投資手法は株価が下がった時にいかにたくさん投資できるかが肝となります。
そんな時にまとまったお金があれば果敢に投資を行うことができるのです。
お金を増やすための公式として
資産=(収入‐支出)×投資リターン×時間
この式では収入や利回りは簡単に増やせるものではありませんが、それ以外の支出や時間は自らコントロールすることができます。
少しでも早く投資を始め倹約に努めながら失敗を避けた投資を行うことによって貴方の資産は確実に増えていくことになります。
何より大切なのが成功を信じるということです。
バフェットは自分がお金持ちになることを一度も疑わなかったと言います。
あなたもバフェットの投資の考え方を学び、彼ほどとは言わずともお金持ちになれることを信じ、今すぐに長期投資を始めることをおすすめします。
6-4 ウォーレンバフェットの名言
バフェットは投資や人生に役立つ様々な名言を残しています。
投資を実践していくと必ず胸に刺さる言葉ばかりです。
ぜひその意味を理解し、何度もかみしめてみてください。
価値はあなたがいるもの。価格はあなたが払うもの。
バリュー株投資の原則として企業そのものを買うという考え方があります。
企業を保有することでその企業はビジネスを通じて、あなたに利益をもたらし続けてくれるのです。
その利益こそが株式を持つ価値ということになります。
あなたはその価値を得るためにいくら払うかということを考えなければならないのです。
そこそこの企業を素晴らしい価格で買うより素晴らしい企業をそこそこの価格で買う方が良い
ここでいう価格はPERなどバリエーションの指標のことです。
素晴らしい価格で買うというのは低いPERで株を買うということです。
しかし買った企業がそこそこ。すなわち平均的な企業だったとすれば、その企業が長期にわたって成長し続けられる可能性は決して高くありません。
それに対して本当に素晴らしい企業を平均的な価格(例えばPER15倍程度)で買ったとしたら長い時間の中でその企業は成長し、その時には大ヒット商品を生み出すかもしれません。
多くの人は株を買いそれをいつ売って利益を得るかということを考えてしまいがちです。
しかしバフェットはそのような考え方とは一線を画します。
彼にとって株は売るものではなく持っている限り、利益をもたらし続けてくれるものなのです。
人が貪欲な時に恐れを抱け。人が恐れを抱いている時は貪欲であれ
バフェットの株の買い方ははっきりしています。
それは株価が下がった時です。
企業価値はそう変わるものではありませんが、価格は頻繁にそれもはっきり動きます。
その動く価格が大きく下がる時こそ、彼の言う安全域は大きく広がることになるのです。
幸せと金は別物
この言葉は莫大な資産を持っている彼が発するからこそ、余計に説得力のある言葉です。
どんなにお金をたくさん手に入れても、一緒に過ごす家族や仲間がいなければ本当に幸せになることは難しいでしょう。
最も大切なものは何かということから目をそらさずに目先のお金ではなく周りの人たちとの関係性に目を向きましょう。
第7章 投資と幸せの関係
7-1 お金は手段であって目的ではない
この章では投資と幸せについて考えてみたいと思います。
実践的な内容を求める人にとってはつい読み飛ばしてしまうテーマに見えるかもしれません。
しかし私は全ての人が投資をする上で、このことが最も大切だと考えます。
なぜならお金を増やすことは幸せになるための手段であって決して目的ではないからです。
この手段と目的が逆転してしまってる人を多く見かけます。
お金を最大化することばかり考えると幸せになれないどころかむしろ破綻へと近づくことになります。
運用がうまくいったとしても人と比べると、まだ足りなくて感じてしまうものなのです。
私たちが素晴らしい人生を歩むためにはいつもこの幸せを念頭に考えなければならないのです。
投資を始める上で、このことだけは常に意識しておくようにしてください
7-2 お金と幸せの関係とは
私が考える最適なお金と幸せの関係とは、最終的にはお金のことは気にしなくて済む状態です。
それは必ずしも有り余るお金を持つことではなく、必要なものを必要な時に変え将来に対する不安がなく、ちょっとした大きな出費にも耐えられるだけの財産を持っていることです。
逆に言えばそれ以上のものを望む必要はありません。
いくら金持ちになったところで幸せが無限に増えることはないのです。
年収と幸福度に比例関係はないと言いましたが、貯蓄額に関しては1億円程度までなら比例関係が強いと言います。
つまり幸福になるためにはやみくもに収入を増やしたりリスクを取って資産を増やそうとしたりするのではなく、リスクをなるべく抑えて安定的に貯蓄(金融資産)を増やすことが大切だということです。
7-3 インデックスへの積立投資 個別株へのスポット 投資
最も貯金だけで資産を増やすには限界がありますから、投資することが必要になります。
投資の方法として私が大切だと考えている方法がこれまでに紹介したようなインデックスへの積立投資や個別株へのスポット投資です。
インデックス投資において大切なのは何より忘れることです。
世界の株式市場の成長率は年率平均6から8%です。
これを享受できればインデックスに積み立てるだけで長期で見ればあなたの資産は自動的に増えていくことになります。
株価変動に一喜一憂することはなく特段のメンテナンスも必要ありません。
まさにお金のことを気にしない状態に一歩近づけるのです。
個別株へのスポット投資では、あなたは好きな企業に投資しその企業を見守るだけで、やがては企業の成長に伴ってあなたの資産を増えていくことになるでしょう。
好きな企業に投資することは人生の幸福度を上げる意味でも間違いなく重要になります。
使うお金と残すお金を分ける
まず今あなたが持っている金融資産とあなたの収入をチェックしてください。
例えばあなたが現在35歳で貯金500万円、年収500万円あるとします。
今持っている資産から退職するまでにどれだけ資産を上積みできるかは人生を考える上でとても大切になります。
お金で幸せになれない投資のパターンとしては必要以上にケチケチすることです。
将来が不安だからと言ってお金をせっせと貯め込むのですがそういった人はなくなるまでお金を使うことができません。
つまり使うお金と残すお金を分けたら使うお金の方は惜しみなく使うことが大切です。
お金は使ってこそ意味があるものです。
確定拠出年金で人生100年時代の安心を残す
お金ができたらそのうち23000円は「個人型確定拠出年金」に積立投資をしましょう。
このお金は60歳を超えるまで引き出すことはできませんが、その間インデックス投資で平均6から8%という水準であなたのお金を増やしてくれることになります。
年間投資予算を設定しスポット投資を実行する
もし既に十分な資産ができて、その上でお金に余裕がある人は個別株へのスポット投資をやってみると良いでしょう。
これによって自分が好きな企業に投資することができますし うまくいったらさらに大きく資金を増やすことができます
7-4 幸せになる投資を実践する パイロット運用
ここは著者のつばめ投資顧問の話なので割愛します。
7-5 経済的自由と職業 道楽論
「投資と幸せ」私がこの考え方に至ったのは、かつての偉大な投資家:本多静六の職業道楽論に触れたことにあります。
勤め人でありながら、現在の価値にしておよそ400億円もの資産を築き上げた偉大な投資家です。
一方では、大学教授としての仕事に励みに勝つかの有名な日比谷公園の設計などを行った職業人でもあります。
彼は貧しいところから身を立て、いつか金銭的に自由になりたいと考えたことから、給料の4分の1を貯蓄に回す天引貯金法を実践し 自分の得意分野である山林や株式の投資を通じて巨万の富を築きました。
彼がすごいと言えるのは決して相場氏として投資で成功したわけではなく、あくまで本業の大学教授の職を全うしながら苦労して務めたお金を増やしたことです。
普通だったら巨万の富を手に入れた時点で退職するなりして悠々自適に過ごしたでしょう。
しかし彼はむしろ一層仕事に打ち込み、そこで偉大な業績を残しました。
彼に言わせれば人生の最大幸福は職業の道楽化にある。
富も名誉も職業も道楽の愉快さに比べれば、比較するまでもないとのことです。
すなわち投資によって経済的自由を得たからこそ道楽である職業により打ち込むことができたということです。
これほど充実した人生が他にあるでしょうか?
あなたは人生においてやりたいことは何でしょうか?
そのためにはいくらお金が必要でしょうか?
本多静六も以下のように言っています。
職業を道楽にする方法はただ一つ。勉強である。
投資には必ずリスクが伴いますが一方で勉強すればするほど確実性が上がるものです。
確実性が上がれば計画を立てることができます。
その計画であなたの人生を豊かで幸せなものにしましょう
エピローグ 株式投資から学ぶことは東大を出るよりはるかに 尊い
株式を持つことは、会社のオーナーになることです。
オーナーは会社の基本的な方針を確認し納得して投資すればあとは従業員がその船を前へ進めてくれます。
これなら会社経営の知識を活かしながら、幅広い物事に関与できるのです。
その上うまくいったら金銭的な果実も得ることができます。
まさに趣味と実益を兼ねた勉強ということになるのです。
こんな素晴らしいことはありません。
資産運用の期待できる毎年のリターンは10%前後でしょう。
大したことはないように思えるかもしれませんが、これは7年で2倍、14年で4倍、21年で8倍になる数字です。
時間があなたの投資にとって味方になるのです。
そこで必要なのはやめない。根気です。
私は株式投資を通じて一生勉強続けていくつもりです。
株式投資は常に新しい情報が求められますから、おじいちゃんになっても自分は歳だからとは言っていられません。
常に最新の情報をキャッチアップしていきます。
大学の勉強は卒業すればそれで終わりですが、株式投資を続けている限り勉強は一生続きます。
私にとってこれほど楽しいことはありません。
是非この本を読んだあなたも株式投資を勉強して人生100年時代を生き抜く力をつけてください。
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