株は「1点張り」が一番稼げる!

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このページの目次

 

はじめに

コロナ禍で投資を始める個人が増えた

読売新聞オンラインの2021年7月付けの記事によると、コロナ禍で新たに投資を始めた人が増えた。
今後もさらに個人投資家ふえていくものと思われる。
そんな中、様々な投資方法がある中で、僕が実践しているやり方を是非参考にしてもらいたいと思い、本書を執筆した。

 

投資歴12年で資産5000万円を達成した「のんびり投資家」

初めまして。隆佑と申します。
現在サラリーマンをしながら、個人で投資を行う兼業サラリーマン。
32歳ですが、投資歴12年で、資産総額5000万円を超えました。
投資手法・・・「これは買いだな」と思える銘柄を見つけたら、そこに資産を「全ぶっぱ」する1点買い投資。
このやり方で、初期投資260万を年利130%で6年間で3000万に増やした実績。
リスキーであはるけど、12年間で培った「法則」があるので、それを本書でお伝えする。

 

スイングトレードで「安く買って高く売る」 

世界一の投資資産を持つ「ウォーレンバフェット」の手法を模倣した手法
バフェットは金がないころは、「安く買って高く売る」を実践していたが、今は資産が大量なので「安く買って持ち続ける」に移行した。
本書ではこのバフェットの前半の資産を増やすための投資手法でスイングトレードで安く買って高く売るを基本に1点買いで資産を作っていく。

 

序章 6年間で金融資産3000万円の投資術

こうして僕は個人投資家になった

投資を始めたきっかけ:2011年3月の東日本大震災
そこから現在に至るまで、基本的な投資手法は変わっていない。
それで、年率平均130%を達成している。
当時震災で東京電力の株価が減少したところで、30万円をつぎ込み、約2か月後に倍の60万円で売り抜けた。

 

東日本大震災で感じた「異常事態」

地震直後は単なる地震かとおもったのだが、翌日の3月12日にメルトダウンによって1号機が水素爆破を起こし、3月14日には同様に3号機が爆発して単なる地震から日本で大災害。異常事態になっていると実感した。

 

「馬鹿でも勝てる」公共財への投資

公共財→多数の人が制限を受けることなく消費でき、ある人の消費が他の人の消費に影響をあたえない財やサービスのこと
東電は民間企業だが、「電気」というインフラを担っていて、「公共財」的な側面を持っており、その影響は数百万人に影響を与える。
1号機、3号機の爆発によって、東電の株が一気に下がった。
「これは異常事態だけど、公共財だからはねる」と踏んで、30万の貯金をすべてつぎ込んだ。
どれだけ株価が下がっても、公共財である電気を提供している会社が倒産することはない。必ず何かしらの救済措置が入ると思っていた。
読み通り、2か月後に購入時点から株価が倍になり、稼ぐことができた。

 

慢心したら一瞬で30万円が紙くずに

その後、慢心してどうせ大企業がつぶれる事がないと思い込み、まったく企業の業態等を確認しないで、ただ安いだけである会社を儲けの30万円を全額分購入した。
しかし、これは公共財でもなんでもなく、じりじり下がり続けて結局倒産した。
この経験を通して、本格的に株式投資の勉強を始める。

 

なぜ投資をやめなかったのか?

やめなかった理由は、大学受験時代の政治経済分野の勉強を通して、「投資をしないとめちゃくちゃ損をする」とわかっていたから。
世界的に見れば、今インフレが進んでいる。
インフレとは、お金に対して、物価があがること。
例えば、インフレ率が2%だとして、銀行に預けても利子が0.01%しかつかないので、銀行に預けるほど相対的にお金の価値が下がっていく。

 

次にパレートの法則
これは、上位2割の金持ちが全体の8割の資金をもっていて、残り8割の人が、残り2割の金融資産を分け合っているという法則
要は金は、金を持っている人のところにどんどん集まる。
このことから、早いうちに資産をためるために、株式投資をやめなかった。

 

トライ&エラーで2年間かけて投資を学ぶ

大学時代2年間に、50冊ほどの投資に関する書籍を読み漁った。
特に自分の役にたったのが、ウォーレンバフェットの自伝だった。
その前半の投資手法が、今の自分の投資手法の参考になっている。

 

また本ではないが、ロバートキヨサキの「キャッシューフロー101」というボードゲームが面白かった。
このゲームを携帯アプリ版を購入して、何度も実施して、催促で上がれるように何度も繰り返した。

 

200万円が6年間で3000万円になった

給料の中から、月5万円を投資に回して、もらった年間のボーナス200万円も合わせて、年間260万円が投資の資金としました。
これを毎年130%ずつ増やすことによって、加速度的に資産が増えていった。
投資方法はシンプル
株価が下がっている企業を騰落率ランキングから確認して、この企業なら戻るだろうと予測した銘柄に全つっぱするという手法です。

 

 

第1章 なぜ1点投資なのか

投資の世界に氾濫している「矛盾」

現在の投資の王道は、順張りである。値段が今上がっているから、その波に乗る手法
ただしこれは、安く売って高く売るとは矛盾がある。

 

誰でも「まぁまぁ」なら勝てる最強の組み合わせがある

まぁまぁ勝てる最強の組み合わせは、インデックス投資+ドルコスト平均法
ドルコスト平均法→決まった期間で決まった金額で購入し続ける。それをすることによって、高くもなく、安くもない金額で購入できる
これは一つの今の投資の主流だが、まぁまぁの成果しか出せない。

 

1つの籠に卵をたくさんいれるべきか否か?

これはアメリカの分散投資の意義を表す格言
10個の卵を一つの籠にいれていてもし転んだら全部の卵が割れてしまうが、籠に1個ずつ卵を入れておけば、割れるのは1個で残り9個は無事という意味
これは私は半分あっていて、半分間違っていると思う。
要は現在の資産次第。
もし今2億の資産があって、年利103%で動かすのであれば、完全にこの格言通りにする。それだけでも年間600万の配当で十分暮らせるから。
ただ、資産がないうちは、これでは時間がかかりすぎる。
100万円を1億という増加を目指すのであれば、1つの籠に全ての卵を投入。

 

元手が少ないなら黙ってiDecoかNISA

毎月投資に回せるのがせいぜい2.3万円の場合、IDECOかNISAです。どちらか選ぶでもいいし、むしろどちらもやってほしい。

 

安定した老後資金を作りたいならiDeco

国民年金や厚生年金とは別に個人で老後資産を作る制度

    ■メリット

  • 株式投資で儲かった金額の20%の課税が非課税になる
  • 投資に回した分だけ、所得税などから所得控除となる。ようは引き落とされる税金を安く免除される

 

■デメリット

  • 掛金に上限がある
  • 60歳になるまで掛金を引き出すことができない
  • ※ただ逆に言えば、強制的に積立となるので、資産を後半一気に増えやすい

  • 一般的な株を購入することができない

 

個別株にも投資できるNISA

こちらは、2024年より大きく仕様がかわり、新NISAとして大幅にパワーアップしているのでここでは割愛します。正直投資している人で、やっていない人は頭沸いてます。。。

管理が面倒なら「ロボアド」という手法もある

AIを使った自動アセットアロケーションシステム。
NISAやIDECOも面倒。すべてお任せの方向け。
結構優秀ではあるが、難点は積極的に稼ぐことではなく、安全第一に資産を管理してくれる。

 

デイトレ、バイオプ、FXは「勝率49%以下の丁半博打」

できればこの本を読んでいる人は、手を出さないでほしい。なぜならこれらは投資ではなく、むしろギャンブルだから。

 

デイトレは「ずっと2位を狙い続ける麻雀」のようなもの

1位は必ず勝てるAIを操っている人がいるらしい。
要はどんなに勝てても、2位以下しか狙えない。
さらに株の購入手数料や勝てても、税金20%が差し引かれる。

 

バイオプは初心者が手を出してはいけない初心者向け金融商品

バイナリーオプションオプションは完全な丁半博打。勝率は50%でも、当然手数料がかかる分、そうはならない。

 

FXはやや負けから始まる外国為替証拠金取引

やや負けとは、結局手数料(要はスプレッド)のこと。
これが結局最初から織り込まれるので、丁半博打よりさらに悪い。

 

インサイダーは「必ずいる」と思っていい

事前に株価織り込み前に上昇、または不祥事により下落を知っていて、それを仕込む人のこと。
これらは、普通に法律違反ではあるが、結局それを証明して捕まえることは至難の業。
単純に、ここではそういう情報をすでに知っている人たちが、同じ相場にいるということを覚えてほしい。

 

個人投資家は機関投資家には資金面で勝てない

機関投資家と喧嘩をしても勝てない。
なぜなら資金面が圧倒的に違いすぎるから。
同じフィールドはなるべく避けるしかできないのが実情

 

チャート分析は当たるも八卦、当たらぬも八卦

チャートの一つの例として、移動平均線を使ったゴールデンクロスやデッドクロスがある。
一般的には相場の転換点と言われているが、これ自体もその通りになる場合もあるし、ならない場合も多数ある。
なので、私は使えないと判断した。
別にチャート分析を否定しているわけではないが、勝率が高くなければ、それは占いと同じ。

 

やっぱり儲けるなら「1点買い」が一番稼げる

結局銘柄を分散させるということは、一つ一つの銘柄に対して、集中力が続かないということ。
であれば、自分がこれと決めた、銘柄一本に調べて、それを徹底的に調べつくすべき。

 

最低限必要な「高校生レベルの政治経済」の知識

もし今後1点買いを実践するのであれば、大学入試レベルの政治経済を勉強することをおススメする。
先に記載した、「公共財」とか「景気は波打つ」とか、投資に必要な知識を網羅的に学べると思う。

 

第2章 1点投資の考え方「売買のタイミング」

  1. 事件等により株価が一時的に急落した銘柄を
  2. 確信をもって急落中に購入して
  3. 上がりきる前に売り抜ける

もっと下がるであろうという所で買ってもOK
もっと上がるであろうという所で売ってもOK
底や天井は無視

 

購入タイミングはUの法則に従う

アルファベットの「U」の文字のように、下に向かう直線の途中で購入して、底値を売って、(カーブして)右側の上がり基調の時に売却する
このように値下がり途中で購入することを「逆張り」という。
多くの人は「順張り」している。それではライバルが多い。ライバルと同じことをしても、大きく稼ぐことは難しい

 

株価は蛇のように波打つ生き物

業績が絶好調で右肩上がりであっても、上下に波打ちながら相対的に上昇する。
つまりマクロの視点では上昇しているが、ミクロの視点では、上下がある。

 

こまったときは亀になれ!株は有利なプラスサムゲーム

超長期的に見ると、株価は上がり続きている。
なぜなら、世界中の貨幣の量が増え続けているから。
例えば、株式を保有すると、その価値は上下しなくても、貨幣の価値はさがるから、相対的に株価が上がるという流れ。
つまり株は超長期的に保有することで、プラスサムゲームとなる。

 

株を「100円で買って200円で売る」は間違い

人は切りがいい数字がすき。だから100円で買って200円で売るということをやってしまいがちだがこれはやめた方がいい。
100万円でスタートするなら、110万円になったらあれこれ悩まず売る。こんな感じでOK。

 

織り込み済みの世界は個人投資家には見抜けない

例えば、何か新製品を発表しても株価が思った以上に上昇しない場合がある。これはすでに今の株価に、新製品発売の情報が含まれているからだ。これを織り込み済みという。
この株価が織り込み済みかどうかというのは個人投資家として見破ることは不可能

 

Uの法則で波を利用してシンプルに買おう

だから、織り込みの事なんて考えずに、不祥事や事件の時に大きく下がった株を注目する視点だけは持っていないといけない。
そして一度逆張りで購入した株は、その後も下がり続けても、ノープロブレム
そんなことで悩むのではなく、結局株価は上がるってことだけを意識していればOK

 

第3章 上がる銘柄の買い方「客観的か、主観的か?」

買うべき銘柄は日本株か?米国株か?

2021年現在株式投資するなら米国企業がいいと言われてる
アメリカ自体は経済成長しやすい国
2021年4月から6月の実質GDPは前年比6.5%増となっていてコロナ禍から即復活した。
アメリカは経済成長させることが国を強くし国民を豊かにするということを理解している。

 

アメリカ人の国民性と「大統領制」という政治形態

お金があると貯めこみがちな、日本人と比較すると、アメリカ人は金を使うのが国民性
アメリカの大統領制は、人気4年でほぼ2期(8年)のため、政策に一貫性があるが、日本の総理大臣はちょこちょこ変わる。よって政策に一貫性がない。

 

米国株は今後も数年間は上がり続ける(はず)

実際に2007年から15年間の間、Nダウは右肩上がりを続けており、3倍になっている。
専門家の中には、米国株バブルという人もいる。(※ただ2024年7月でも上がり続けてます)

 

でもなぜ僕はあえて日本株を買うのか?

本書で伝える多少のリスクをとってでも一点買いで金融資産を大きく増やし、さらにそのリスクを抑えることを考えると、日本株になる。
重要なのは株価がさがっているけど、買っていい株ということ。
海外の企業でそれを確かめるのは至難の業

 

客観的事実だけを頼りに買ってはいけない

個人投資家は主観で買う銘柄を決めてしまって構わない
個人投資家が持てる情報は、機関投資家の100分の1以下。
実際に買うのは下がっている銘柄なので、企業分析は悪くなっている。それは問題ない。

 

「主観」は得意分野の中から見つかる

主観のポイントは自分の得意分野を見つけること
僕の場合は「ゲーム」「旅行」「銀行」「政治経済」「新規法律関連株」等
得意分野を見つける方法は、まずは貴方の仕事を考えよう。
得意分野が選定できたら、その中から手を出す範囲、手を出さない範囲として絞っていく。

 

厳しい&右肩下がりの企業には要注意

得意分野をみつけても気をつけなければならないのは、右肩下がりになりそうな株。
要は、上昇傾向が見出すのが難しい株ということ。あとは代替が聞かない株をさがすこと。
例えばラーメン二郎の場合、行った店が臨時休業だとして、隣にある中華そばの店にはいりますか?多分隣町のラーメン次郎にはいるでしょう。そういう株を見つけることです。

 

勢いだけのブームで判断に迷うと失敗する

一過性であるタピオカ等すぐに流行りに左右されて飛びついてはダメ。
重要なのは、事業の継続性や新商品にセンスを見つけられる企業に投資すること。
マーケティングには流行るかどうかは「10人に1人が気に入るかどうかで決まる」という提言がある。
せっかく日本株に投資するのであれば、その商品をまずは使ってみればいい。

 

会社四季報の情報はあまり気にしない

会社四季報のデメリット

  • 著者の主観があるので、貴方の主観を曲げてしまう可能性がある
  • 高い重い
  • 発売時点で本になること自体、すでに情報は古い

 

大企業は「公共財」と考えていい

公共財がなぜ安心と言われるのかは、それが潰れることによって数百万人規模で影響をあたえるから。
そういう企業には、基本的に一時的に株価が下がっても、何らかの助け舟がある。

 

資金が少なければ中小企業から始める

一点株投資は必ずしも公共財的資質の大企業から始めるべきかといえば、ある意味一面でしかない。
中小企業の銘柄は、機関投資家で資金をつぎ込むと、それ自体株価を変動させてしまいメリットがない。
であれば、機関投資家が無視する、中小企業も狙う価値はある。

 

発行株数の少ない企業のほうが乱高下しやすい

中小企業の選定方法として、一つは発行株数が少ない企業を選択する。そのほうが乱高下しやすい。
自分の資金が少ない時は、ある程度チャレンジして、乱高下が大きい株(中小企業)に投資して、資金を増やすことを考える必要がある。
資金が1000万を超えてから、より値幅が小さい大企業に投資していくのが順当である。

 

第4章 投資すべき企業の見分け方「客観的か?主観的か?」

大好きな「ゲーム株」を買って大きく稼げた

自分の得意分野で主観的に一時的に下がっても戻る力をもった企業を選ぶ事以外にも銘柄選択のポイントはある。
一つの例として国内向けのスマホゲームを開発している「コロプラ」を紹介。
コロプラが任天堂から特許侵害で訴えられたのがきっかけ。
それまで1200円前後で動いていた株価が、1000円を切り、一時期600円前後まで下がった。
実際下がっているときに数回に分けて購入して平均的に840円で購入。
その後ドラゴンクエストウォークがリリースされて株価が一気に上昇して一時期に1600円まで伸びた。(平均1220円で売却)

 

なぜ僕がコロプラの株を買ったのか?

  • 訴訟によって株が下がっている
  • デザインが日本人うけしやすい(美少年、美少女、萌え系要素)
  • 黒猫、白猫でヒットを飛ばした後もチャレンジ精神を持っている
  • 経営者を知っていた。魅力的だった

 

ゲーム会社で見る「買うor買わない」の線引き

ガンホーとコーエーテクモデモ見て見ようかと思う

 

常に新しいことにチャレンジし続けるか否か

ガンホーは個人的買うのもあり
パズドラという超有名コンテンツがありながらそれに安住することなく、「ニンジャラ」や「TEPPEN」などの評価が高い。
ニンジャラは課金しないとクリアできないゲームが多い中、プレイヤーのスキル上達が必要で課金はスキン購入ぐらいで、副次的な要素。
TEPPENは各アクションゲームのキャラクターが登場する斬新なカードゲーム
パズドラというキラーコンテンツがありながら、チャレンジ精神旺盛なので、不祥事や事件などで一時的に株価がさがっても挽回できる企業と思える。

 

安定していても「一本足打法」の企業を僕は買わない

コーエーテクモは結論から言えば、好き嫌いではなく、自分の法則に従えば買わない
キラーコンテンツとしては信長、三国志等あるが、あまりにもシリーズが多い。つまりチャレンジが足りない
シリーズとして次回作が出てもシステムが変わらない→一本足打法と言っている。
このような場合、システムに飽きられたらユーザーを戻すことが難しい。そのため株価が下がっても戻る未来が見えない。

 

企業は人なり。魅力的な経営者のいる企業株を買う

投資すべき企業を見極める一つの方法として経営者を見ることは負けにくい銘柄を選ぶ方法がある
優秀な人のところに、優秀な人も集まる傾向がある。そして組織自体が優秀で強くなる
一点買いというリスクがあってもそういう企業を選ぶことで負けにくくなる

 

「魅力的で優秀な経営者=最強の経営者」ではない

特筆すべきカリスマ経営者は実際にはなかなか存在しない。
それでも強い組織は経営者が周りのリソースをどれだけうまく使う能力があるかで組織の強さがあらわれてくる。そういう株は概して購入に値する

 

優秀かどうかは学歴では決まらない

経営者の仕事は決断すること
学校の勉強ができることと、経営の決断ができることは必ずしもイコールではない
そういう意味で学歴が高いことと経営が優秀かは別問題

 

経営者を知るためには経営者に会いに行くこと

ではどうすれば経営者を見極めることができるかは、やはり会うことが手っ取り早い
会うといっても直接ではなく関節的で問題ない

 

本やテレビ番組で経営者には会える

メディアや本に頼ればいい
テレビ番組でも数多くの経営者が出演している番組がある
また、youtubeのチャンネルを開設している社長もおおい
本を出版している場合は2,3冊読めばその人のなりは大分わかってくる

 

最低単元株を握りしめて株主総会を見学する

直接会いたい場合に一番手っ取り早いのは、株主総会に参加する
最低単元株を購入の必要があるが、そこは経費として目をつむろう
また、オンライン等で開催の場合もある

 

「小水流いけど優秀」な株主総会の面白エピソード

ストックオプション制度とは・・・取締役や従業員が、あらかじめ決められた価格で株価を購入できる権利のこと。
要は今の株価がいくらとかは関係なく、過去に株価が安かった時の金額で購入。さらにそれをその場で売ることで利益を得る。
まぁぶっちゃけ株主総会でストップオプションの無理難題が通過した話。
株主総会ではそういう「外側にいては入ってこない情報」をリアルタイムで知ることができる

 

現地見学が可能な銘柄の場合は実際に見に行く

日本株をあえて選択する理由は手軽に見に行けるということ
飲食店を運営しているのであれば、実際にその店に行ってみる。
見るのは3点。味、サービス、トイレの清潔感

 

スーパーマーケットで比較する「どこの株を買うか?」
  • どこが流行っているのか?
  • どんな工夫や強みがあるのか?
  • その工夫はメインターゲット層に魅力的なのか?

たった3つの視点だけで、様々なことが見えてくる
特にスーパーマーケットに関して言えば、普段使いするエッセンシャルワークなので、調査と実益かねて見に行くことができる

 

現地見学が難しい銘柄は電話や利用者に話を聞く

電話で担当者に商品の強み、競合他社等の情報をきく。ただこれは慣れるまでは難易度が高い。

 

身近な利用者にリアルな使用感を聞いてみる

身近な知り合いなどに実際の商品の使用感をきいてみるのも良い
情報収集は貴方自身だけの感想ではなく、できれば複数人での客観的な判断が好ましい

 

第5章 投資家目線の企業の選び方「ホワイトかブラックか?」

ホワイト企業は買わない、ブラック企業を買う

投資家目線での良い企業と悪い企業は一般的な企業基準とは異なる
まずは結論として投資で買うべき企業は「ブラック企業」
Uの法則、公共財、下がっているけど上がる力等々の話をしてきたが、ホワイトとブラック企業があれば、よりブラックを選ぶのがルール

 

ブラック企業とは「社員より投資家に目線が向いている企業」のこと

ブラックと言っても、労働環境や人材利用の観点ではなく、投資目線での選定が必要
労働環境が従業員に良いとはホワイト企業ということ。つまり給料が高く、残業もなく、福利厚生もしっかりしている→社員に対して会社の利益を還元している。
それに対して投資家的なブラックとは、逆の発想。つまり社員ではなく、投資家に対して会社の利益を還元しているということ。

 

投資家の「正義」と社会人としての「正義」は異なる

投資家としてブラック企業を選択していくということは、貴方の中の社会人としての人間性を捧げる行為
このことを不謹慎と思う必要はない

 

「丁度いいブラック企業」を見つける9つのポイント

  • まずは求人サイトを見る習慣をつける
  • ずっと求人している、大量採用している企業はNG
  • 社員の平均年齢が低いところは◎
  • 無名な求人サイトに掲載されている企業は◎
  • 給料が「みなし残業代」を前提にしている企業
  • 「完全週休2日制」「年休120日以上」以外の企業
  • 「YAHOOファイナンス」を活用して年収を調べて低いことが条件
  • 転職会議の口コミは必見
  • 自分の足をつかってブラックかを確かめに行く

 

ホワイト企業でも条件付きで買っていいものがある

あくまでブラック企業は一つの視点に過ぎない。
総合的に見て考えればいい

 

1点買い投資家が持つべき視点と考え方

購入するときに持つべき視点

  • 訴訟系・・・訴訟から結審まで数年かかるのは当たり前。時間がかかる。
  • 事件・不祥事系・・・事件、事故を痛ましく思う気持ちとは別に投資家であればまずは株価をチェック
  • 政府・法律系・・・新しい法律が通ると必ずそれで得する企業がある。通る法律は内閣が提出すると通るが国会議員が提出したものは通りにくい。だからいざ通ったら株価がべ蹴る
  • 選挙・政党系・・・基本的に自民党が勝つと株価はあがり、野党が勝つと株価下がる。アメリカも共和党が勝てば上がるが民主党が勝てば下がる。
  • 金融政策系・・・日銀総裁やFRB総裁の言葉一つで株価は動く。
  • 技術革新系・・・5G、自動運転、AI等。当然発表は開発状況で株価は動くが、自動運転技術なのでは時間がかかる

 

「つまり?具体的に?その意図は?」と自分に問いかける

ニュースを見たときに「つまり?具体的に?その意図は?」と自分に問いかけることが大事
不祥事がおこり株価が下がった時、そこに何かしら外部の力が加わって株価が戻る場合もよくある事象。そこをしっかりと押さえる

 

「自分ルール」を設定したら何があっても遵守すること

結局は自分のルールを作って遵守することが大事
著者のマイルールは・・・

  • Uの法則でまだまだ下がる株を購入する
  • まだ上がりそうだと思っても設定した目標金額で売る
  • ブラック企業=自分が働きたくない企業の株を買う
  • 損切りはせずに10年は持つ覚悟で買う

 

おわりに 若い人がお金をたくさん持っている社会に近づけたい

今回紹介した内容はリスキーなので、投資法はこれだけではない。
バフェットやその他の投資関連の本をたくさん読んでいただき、自分にとってどんな投資があっているのか見つけよう

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